二人だけの秘密
いつまでたっても
そういう雰囲気にはならなかった。

期待しているわけじゃない・・・。


でも男女が密室に二人っきり。


何か起こるかも。

私は澤辺さんを部屋に迎え入れた時

何かあるかもしれない。

そんな風に思っていたから

ある意味拍子抜けしていた。



でも澤辺さんは一向に部屋に戻る気配もなく。



段々会話も少なくなっていった。



時間は3時を過ぎていた。



「もう3時・・・」

私は突破口を開くために口にした。

これで澤辺さんは部屋に戻るかもしれない。

そう思ったから。





でもそこで

澤辺さんは意外なことを口にする。

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