二人だけの秘密
柱にもたれながら待っていると
澤辺さんが現れた。

「お疲れ様。なんか久しぶりな感じだね」

ああぁ
生の澤辺さんだ。

ちょっと感動。

「お疲れ様です。毎日大変ですよね」
そんな会話をして

澤辺さんは今日泊まるビジネスホテルの
予約票を出し
「これって遠いの?」
と指さす。

場所を確認すると
ひと駅先だったの。

「地下道抜けてひと駅歩きましょう」

私達は地下道を歩いて
色々とお話をした。


これからどうするんだろう?

澤辺さんはその事には触れない。


10分程歩いて
ようやくホテルに到着した。

「部屋でゆっくりしよっか?」
澤辺さんはそう言った。


私は頷いた。
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