二人だけの秘密
「これからどうしようか?」
澤辺さんが口にした。

「どうしましょうか・・・」
私は澤辺さんに抱かれたかった。

でも私の口からは言えない。

とりあえずお店を出た。
この頃にはいつも食事するお店も
泊まるホテルも決まっていたの。
食事するお店から少し歩いたところには
ホテル街があった・・・。

「なんでオレこっちで泊まらなかったんだろ。
よく考えたらこっちで泊まって朝一で向かえば
間に合ってた・・・」
溜息をつく澤辺さん。

「でも私は会ってくれて凄い嬉しいです」
そう言ったの。



澤辺さんは手を繋いで歩き出した。

そうホテル街にむかって・・・。


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