二人だけの秘密
私はすぐに澤辺さんにメールをした。

澤辺さんは少しして部屋に戻って来た。

「大丈夫だった?」
心配そうにしている澤辺さん。

「大丈夫です」
そう答えると安心した様子で
私をギュッと抱きしめる。


澤辺さんが本当にわからなくなる。
私の事どう思ってるんだろう?
聞きたい。
気持ちが知りたい。

でも怖かった。
澤辺さんが離れて行ってしまうかもしれない。
そう思うと私は何も聞けない。


「どうする?シャワー先浴びる?」
澤辺さんが口にした。

「今日は澤辺さん先にどうぞ」
私は澤辺さんにバスタオルを差し出した。


「じゃぁ・・先に」
澤辺さんはシャワールームに消えた。


あと何回
こうやって澤辺さんに会えるんだろう。
あと何回
こうやって澤辺さんに抱かれるんだろう。


終わりが見えている。
私と澤辺さん・・・。


澤辺さんの気持ちもわからないまま。
私達の関係は終わるんだ。
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