短編:星夢
2.詩の花
楽しくて、
つい遊びすぎた。
時間を忘れるほど
人と話したのは久しぶり。
人付き合いはニガテ
でもこれは
付き合いなんかじゃなくて…。
そろそろ、帰らなきゃ。
そう思いながら河坂クンを探す。
気付くと彼は
部屋の隅っこに居た。
目が合うと、
また頬が熱くなる気がした。
彼はニコっと笑って
部屋から出て行った。
(出ていっちゃった)
買出しに行くのかもしれない。
そろそろ帰らなきゃいけないし
お礼言っておきたいな。
そう思って、
追いかけるように部屋を出た。