モデルの秘密~ダイスキ~

「おっはよー!」

「おはよ」
「おはよう」
「おはようございます」


クラスの皆が挨拶を返してくれる。
勿論、男女関係なしに。



「ハルちゃん、おはよ!」

「おはよ~…大丈夫?」

「うん。」



ハルちゃんは、仕事でなにかあると直ぐに心配してくれる。

例え芸能人が周りにたくさんいるからって、皆がわかってくれる筈がない。
寧ろ、余計に悪口言われたりする。


実際に、前の会見が終わった後の学校で…
いじめとまではいかないけれと、調子こいてるって、特に先輩から言われた。

他にも悪口も言われたけど、一番ショックだったのは…
クラスの子達の反応だった。

さっきのようにしてくれた挨拶はしてくれなくなった。
話しかけても答えてくれなかったし、何もしてこない。
ただ無視っていうのが、辛かった。

そんな中で、ハルちゃんはずっと隣に居てくれたし、支えてくれた。


『いつもの恩返しだよ♪』っと言って、皆と元通りに話せるようにしてくれたのは、ハルちゃん。
私が知らないところで、いろんなことをしてくれた。
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