あお・蒼・青
始まりの白
いつもと変わらないお気に入りの真っ白のベットからみる今日の朝は心なしか淀んでみえる。
何故だろう
枕元の目覚まし時計に目をやるといつもより針が180゜進んでいる。
「ぎゃーーーー!!」
ドッタンバッタン音をたてながら階段を駆け降りリビングに入るとテーブルに人影がみっつ。
「おはよう、蒼。」
のほほんとモーニングコーヒー片手にあいさつをするこの男をぶん殴りたい衝動に駆られた。
「何であんたが私の家にいるわけ!?」
私の疑問は至極当然である。
三軒隣に住んでいる幼なじみ
原.晴貴
"はら.はるき"
コイツが朝、私の家でのんびりくつろいでるのは明らかにおかしい。
繰り返すが私は間違ってはいない。
いくら父親同士が中学からの親友で、家族ぐるみのなかだろうと、隣に座っている兄の親友の弟だろうと、今コイツがここにいる理由にはならない。
叫ぶ私に何を言っているんだ、と言う様な目線を向ける晴貴を睨む。