私とあなたのMemory

「あのさ、呼び方ののかでいいよね?」


人に慣れやすい性格は昔から。



誰とでも仲良くなれる。


だから、リョウにはたくさんの友達がいた。



「うん。」

「オレも、リョウでいいから。中谷って呼びづらいっしょ?」



って、最初からリョウって呼んでるんだけど・・・。



「わかった。」


そこの所はあまりつっこまず、私は言った。



「じゃぁののか、いきなりだけど何で毎日お見舞いに来るの?」


何でって・・・。やっぱり迷惑だった?



「ごめん。」


あーあ、遂に言われちゃったよ。

落ち込むなぁ。



「いや、そうじゃなくて、何で毎日来てくれるの?って事。」




え・・・・?



私が行く理由?


それは・・・






「何で、そんなこと聞くの?」



心では、こんな事思ってなかったのに
ちょっと強く、聞いた。



「知りたいから。」


まっすぐに見つめながら、リョウが言った。





即答。




そりゃ、そうだ。



ププっと笑ってると、


「なんだよ。」

とリョウ。

早く言えよとでも言ってるようだ。




教えてあげるよ。



正直に、



嘘なんかなしで。

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