私とあなたのMemory

なんて、考えが頭にこもってる。



〓〓〓〓〓〓




「はぁ。」


帰り道でも、そのことを引きずっていた。



そんな私を、隣を歩くリョウが不思議そうに見つめる。


その視線に気づき、ハっとなる。



「大丈夫か?」



「あ・・・ちょっとボーっとしてた。」



なんでもないよ。


っと、また歩き始める。




そして、また・・・・


タメ息をついていた。






「・・・・ちょっと来い」



って、スタスタと早足で歩くリョウ。



「え・・・?ちょ・・・・待って」




小走りで追いかける。




急にどうしたの!?










「ここで待ってて。」



いきなり止まったリョウは、そう言って
どこかに行ってしまった。







・・・


ポツンと取り残されてしまった私は、
近くのベンチに座った。



どこにいったんだろ?



急にさみしさが込み上げてきた。


はてしない孤独感・・・・。


それを紛らわすように、上を見た。


曇っていて、太陽が見えない空は、
今の私の心を映しているようだった。




それから、しばらく空を眺めていた。






あれから、何時間経ったのだろう・・・・




おかしい・・・・


リョウが帰ってくる気配が全然ない。








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