私とあなたのMemory
ほんと?


ほんとうに?


今、好きって言ってくれた。


「ほんと?」


「オレが、簡単に嘘をつくと思う?」



自身ありげに答えるリョウ。


「思わない・・・。」


こんな言葉に限って、震えてしまう。




「きなよ。」


笑顔で手を広げるリョウ。


私は、

立ち上がり



静かに、リョウの方へと歩んで行った。




大きくて、しっかりしたリョウの腕が
私を強く、抱き締める。



昨日みたいに、

強引じゃなくて




優しさが、伝わるような・・・


そんな感じがした。






「私も・・・・」





しっかりと、リョウを抱きしめた。





やっと・・・・



長年の恋が叶った。


そう思っていた。




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