私とあなたのMemory

夏になりかけていた

顔は合わせないけど、少しは気にかけていた。


一方的に言っちゃったけど、アッチにも事情があったハズ。



いつもどおり明るくしてるけど、
その裏で暗い表情をしているのがわかった。



みんなといない時は、溜息をついてる。




そんな姿を、1日で何回も見かける日々が、
ずっと続いていた。



みんなの前では、決して見せなかった。



アイツの事は、大ッキライだけどかわいそうに思えてくる。


傷つけたのは、私なのに・・・。





また・・・・。



まただ・・・・。






また・・・・





私・・・・・








後悔してるんだ。







ここ最近、リョウよりも黒木の事を心配してる自分に気づいた。




奈々にも、

「黒木君が、気になるの♪?」


なんて言われて。



「好きなの?」



ってまで言われちゃった。



他にも、そう勘違いしている人がクラスにあと何人いるだろうか。




それほど、私はずっと黒木を無意識に目で追っていた。



好きなの・・・?



そんな訳ないじゃん。


私には、リョウがいるの。



やっと、両想いになれたんだから。



毎日の空の様子が・・・・複雑。




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