私とあなたのMemory
手で顔を覆い、声を押し殺して・・・・・泣いた。



持っていたものをすべて、地面に落して泣いた。



一度泣きやんでは、また思い出して、泣いた。





こんなに、リョウを必要とした日は、初めてだ。



いつも泣いてた時は、リョウが慰めてくれた。



昔から優しかった。



どうしても、今の私では現実を受け止めることができなかった。




そういえば、この道もリョウと毎日2人で歩いた。


晴れの日、雨の日、雪の日、曇りの日、

いつも、一緒に歩いた。



夏休みに、北海道にいくとしても、不安を消しに行くのではない。


これからは、リョウなしで生きて行かなきゃいけないのだから。



ごめんリョウ。


リョウは、しっかり者なのに、

私・・・・全然だめだね。


でも、強くなるから・・・。


心に誓った。


だから・・・・今日だけ・・・・



今日だけにするから・・・。




思いっきり泣いてもいいよね・・・?







それから、日が暮れるまで泣き続けた。


こんなに泣き続けて、よく飽きないな。

自分でも思った。

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