私とあなたのMemory
そこにはしっかりと


「中谷 リョウ様」


と書かれている。




緊張する・・・


意識はあるとはいえ、事故にあったのだから
前のままの姿ではないはずだ。





もしかしたら、体中ボロボロかもしれない。





顔も傷だらけで、前みたいには戻らないかも。




でも・・・・






それでも・・・・・










リョウを愛する気持ちは変わらない。







覚悟を決めて、ドアをノックする。




「どうぞ」






女性の声。






「失礼します。」


そう言って、病室に入ると
リョウのお母さんがいた。



そして、その隣には・・・・・









リョウだ!!






頭に包帯を巻いてるが、
外部に目立ったケガはないようだ。





よかった。



これでホントに良かった。



嬉しい。




でも、

あれ?







リョウのお母さんの表情はさえない。



なにかあるようで、複雑だった。
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