私とあなたのMemory
「は?意味わかんねーよ。」


「わからなくねぇだろ。」


いつものニコニコヘラヘラした仁とはまるで別人。

コイツ、玲の事好きなのか?

じゃぁ、なんで・・・?




「勝手にすれ・・・」


バシっ!!!



話している途中、
俺の頬に仁のこぶしが当たった。


「お前、いい加減にしろよ!!」



そう言って、もう一度俺を殴った。

唇が切れて、血が出てきているが
そんなのもう関係ない。



「玲が・・・・どんだけお前からのメール待ってたか、着信待ってたか、分かってそんなこと言ってんのか!?」


俺はただ、黙っていることしかできなかった。



「男だろ!?お前がつくった子供だろ!?だったらちゃんと玲の気持ちも考えてやれよ!!」



仁はヘルメットを手渡した。


「俺のバイクに乗れ。玲のトコまでつれってってやる。」


もう、決心は着いた。




俺は、玲を最後まで愛し続ける。


どうかしていた自分。



仁が覚めさせてくれたんだ。








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