私とあなたのMemory
もう、手おくれだ。



春は死んだ。




生まれてすぐ、泣かなかったんだ。





玲は泣き叫んだ。



オレとの面会も一切受け付けなかった。




そして、オレは玲に別れを告げた。







あのとき、
オレがアノ男を引いてしまったバチが当たったんだ。



信号が赤。



男も赤く染まった。




オレには立ち止まる勇気がなかった。



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