私とあなたのMemory
あつい記憶
「ごめん。」



付き合えるわけないじゃん。



黒木からの告白の返事は決まってる。


無理。




そう、冷たく言い放った。


自分はひどい人間だと思いつつも、やはりそういうことになる。






「そっか。じゃぁ、仕方無いね。」



黒木は、さっさとどこかへ行ってしまった。









っていうか、ここどこだよ~!!


黒木に連れてかれるまま歩いてたから、どこか分かんないし。



「ふざけんな~!!」


周りを気にせず、大声で叫んだ。


反応してくれたのは、一匹のネコだけだった。


まぁ、たまには冒険もいいか。



そう思い、歩きだした。


リョウ、今何してるのかな?



最近、黒木の登場で前ほど気にすることが無くなってしまった。

そんな自分を責めた。


「私って最低だな。」


そう呟き、トボトボと歩いていた。



どの方向へ行っていいかも分からないまま、
ただ、適当に自分の思う方向へ歩いた。









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