君が必要とする限り
確かに俺は、親父が医者というのもあり将来の道は医者と決めていた。
いや、それ以外頭に無かった。
別に親からの圧力とかではなく、俺自身が医者という仕事に魅力を感じていたのだ。
元々子供が好きなのもあり、小児科を目指した俺は、25歳という年齢で、幸いこの現場に付くことができた。
若いからと馬鹿にされることや
信頼に欠ける部分もあるが、
構わない。
人の命を救うことに、年齢など関係ない。
大切なのは、気持ちだ。
…と、俺は考えている。
「今どき珍しく熱いね〜。若いのに。」
そう笑われたことも、ある。
俺には「がむしゃら」と言う言葉が合うらしい。