舞台裏でのひ・み・つ
*第一部*
プロローグ
リリリリリリリリ…
リリリリリリリリ…
静かな部屋に、電話の着信音がこだまする。
あたしは、飛びつくように受話器を取った。
「愛香ッ!!
いくら自分が携帯ないからって、家にかけるのはどうよ!」
相手は聞かなくても分かってる。
小学生の時から親友の、姫乃愛香。
「だってズルいよぉ。ウチも早く欲しいんだから!」
ちょっとぶりっ子に聞こえるけど、実はすごい毒舌家。
「はいはい、分かったから、何の用?」
電話代というものがあるからね。
早く言っちゃってくださいっ。
それにこいつ、かわいい顔して文句いい始めると止まらないんだ。
リリリリリリリリ…
静かな部屋に、電話の着信音がこだまする。
あたしは、飛びつくように受話器を取った。
「愛香ッ!!
いくら自分が携帯ないからって、家にかけるのはどうよ!」
相手は聞かなくても分かってる。
小学生の時から親友の、姫乃愛香。
「だってズルいよぉ。ウチも早く欲しいんだから!」
ちょっとぶりっ子に聞こえるけど、実はすごい毒舌家。
「はいはい、分かったから、何の用?」
電話代というものがあるからね。
早く言っちゃってくださいっ。
それにこいつ、かわいい顔して文句いい始めると止まらないんだ。