星彩の涙
こうして、そんな日々に別れを告げた俺は、“受験生”という名札の上から、“浪人生”というステッカーを貼り付けられてしまった。





俺は、小さい頃に味わった、綱引きに負けた感覚を思い出していた。



俺は、今までの三年間と戦っていた。





しかも勝負の結果が分かった瞬間、粉雪まで降り始めた。




…俺は、寂れたドラマの主人公ではない。




空を見上げて、

『あ、』



なんて言わねーよ!



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