童顔教師の甘い誘い
新学期

「きりーつ、礼!」


「おはよー。」

来たよクソ湊…


「「「「「おはよーございまーす」」」」」


「今日から普通の学校生活に戻るんだから...うんぬんかんぬん...。」


あーあ。冬休み1日も休みじゃなかったよ。
(正月は休みだったけど。)
つまんない生活がまた始まる...。


「えー、奏は後で理科室に来い。」


ーはい?


「は?なんで?」


「いいから。」


「行かないよ。」


「なんで?」


「めんどい。」


「来ないと減点。」


「鬼ー!!」


「なんとでも?」


「湊なんか馬に蹴られてしまえー!」


っていうか、そんな事をクラス全員の前で言うなよ!
湊は手をひらひらと振りながら教室を出て行った。



「なんか奏って湊先生と仲いいね?」


「今のが仲良く見えたなら麻友は眼科に行った方がいいよ。」


「そんな事ないよ!あたし視力1.5だもん。」


「ふーん。」


「ま、理科室行っておいで?」


「はぁ...。」


ちなみに、湊は理科の先生である。←遅いよ!
それから始業式終わって、今日は解散なんだが...


「奏!絶対来いよ!」


「あいよー。」


「と、言う訳でがんばれー!!」


「麻友、がんばらなくてもいいと思うけど...。」


「んじゃーねーっ☆」


「ばいばーい。」


はぁ。
てな訳で童顔犬マジシャン(←増えた)のところに行かなければならないかわいそうなあたし。


ガラッ



「お~い、湊。」


「おっ、来た来た。」


「何の用?」


「わー、冷たい。」


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