童顔教師の甘い誘い

「はい。」


「なにこれ?」


湊はプリントの山をあたしに差し出した。



「職員室まで持ってって。」


「持つか!!馬鹿湊!!」


「減点しちゃいますよ?」


「大体こんな大荷物を女子に持たせるな!男子に頼め。」


「じゃぁ、3回に分けて持ってってください。」


「嫌。帰る。」


「よし、減点っと。」


「わー!!馬鹿馬鹿!」


「なんですか?やらないんでしょ?」


「...や、やるから!」


「んふふ。そーですか♪じゃ、よろしく。」


「自分で持ってけばいいのに。」


「俺ここでお仕事してますから。」


「職員室でやれよ。」


「いやですよ。集中できないじゃないですか。」


「ふーん。」



「早く持ってってくださいよ。」


「湊なんかコンクリートに縛られて海に沈められてしまえっ。」



ガラッ

そう言い捨てて職員室までプリントの山を一発で運び終え、理科室に戻った。

職員室の教師には変な顔されたけど



「終わったよ、湊。」


「おー、ありがと。はい、コレ。」


「...なに?」


「プリント。ホッチキスで留めてください。」


「あたしはあんたの部下じゃないっ!」


「えっ?違ったんですか?」


「違うわ!」


「じゃ、メイドさんで...。」


「黙れ。」


「女の子なのに…」
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