いちごキャラメル
外靴から上履きに履き替える。
どこも誰も見ないように
下を向いて歩く。
教室のドアは開いていた。
立ち止まるぁたし。
心臓が締め付けられる。
息、吸えてるかな?
「なにやってんの」
ぁたしの耳に
聞きたくない人の声が入ってきた。
まるで、バカにしたような
言い方だった。
「あ、いや、その…」
慌てて言葉が出ない。
「早く入んなよ」
理帆の冷たい言葉に
心が痛む。
ぁたしは小走りに自分の席に着いた。