いちごキャラメル






旭病院の中に入ると

マネージャーが待っていた






「侑貴くんは?」

マネージャーは何も言わず

ぁたしを侑貴くんがいる場所へと

連れていってくれた






部屋に入って

ぁたしの目に映ったのは






「久しぶり、隣」

真っ白なベッドに座り

笑顔で手を振る侑貴くんだった





「……え?」

あれ、倒れたんぢゃないの?

走りすぎて

心臓がバクバクしてるけど

ぁたしの頭にははてなだらけ






「……ってごめんな」

ぁたしの様子をみて

侑貴くんは頭をかきながら

頭を下げた






「倒れたんだけど

ただの貧血だから。

大丈夫だよ」






「よかった……」

安堵に包まれたぁたしは

安心しすぎて涙が溢れた






「ゆ…くんがっ…れた…

電話きたから…し…ぱいでっ」

泣き崩れていると

侑貴くんは

困ったように笑い、

抱きしめてくれた






久しぶりに感じる

侑貴くんの温度






あったかいよ

冷めた心を一瞬で

温めてくれる






また感じたよ

侑貴くんが好きだ






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