いちごキャラメル




 起き上がろうとする。



 だけど…



 体は動かなかった。




 えっ 何?



 突然体が床に沈んでいく。



 『助けて!』



 目の前に侑貴クンがいるのに



 気づいてくれなかった。



 『お願い…』



 涙が流れる。



 でも、やっぱり気づいてくれない。



 まるで…



 あの時のように。



 『死にたいなら死ねばいいぢゃん』



 侑貴クンの口から出た言葉。



  一瞬驚く。



 『死にたいんでしょ?』


 
 『え、ちが…』



 『死ねよ』



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