いちごキャラメル




 つらいことがあっても。




  ずっとね。



 それがかえって



 ぁたしにとって苦痛なんだけどね。




  理帆から目をそらす。




 気づくと校門の前。



  
  立ち止まるぁたし。




 「どした?」




 「先…行ってて。」




 そう言って、走り出す。




 木の陰に誰かがいた。




 その誰かは…



 「燐!よく気づいたね」



  侑貴クンだった。



 「どうしたの?」



 「えっと…今日、放課後予定ある?」



 「ないよ。」



 「じゃあ…遊ぼ♪」


 「うん!」



 
  このためだったのかな?



 ぁたしが学校に来たのって。



  よかった。



  ぁたしは心の中でそうつぶやいた。


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