いちごキャラメル




 こんなことで死のうとしてるぁたし。



 
 もっと腹たつ。



 もっと嫌い。




 彫刻刀を持つ手が震える。



 
 「ばいばい…」



 手を上に。




 そして、勢いよく振り下ろす。




  でも……



 「え?」



  また…ですか?




 「やめろよ。」




  でも、今回は理帆ぢゃない。




  侑貴クン…だ…。




 「何やってんだよ。」




 「え?なんで…?」



 
 今、ぁたしは侑貴クンに腕を掴まれてる。




 「理帆に聞いたんだよ。全部」




     嘘――――。





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