いちごキャラメル




 「燐?」



 

 「何にも知らないくせに!」




 
 立ち上がって侑貴クンを見る。




 「ぁたしのこと…





  分かったように言わないでよ…」




 侑貴クンに初めてタメ口で話した。




 でも、嬉しいはずの初めてが




 すごく、すごく、嫌な感じ。





 「俺は、燐に死んでほしくない」




 「ぁたしは、この世界に必要ないの!」




 「理帆も…みんな…ぁたしのこと




  裏切って…」




 「燐…」




 「誰がぁたしを…結城燐として…



  見てくれてる?」




  泣きながら、顔を真っ赤にして




  叫びまくるぁたし。




  初めて。こんなぁたし。



  
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