天使が舞い降りた。

「…ああ。今日は悪かった」

俺は俊介の肩を叩いて楽屋を後にする。

 


俊介の初めて見せた顔、そして涙。

正直どうしたらいいのか分からなかった。
そして俺自身も…。

もう自分でもワケが分からない感情のまま、フラフラと日々を過ごすことになる。






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ライブでの俊介の涙を取り上げるマスコミ。

暴走する2人の報道。


「…ったく」


勝手な憶測で書かれた週刊誌をギュッと丸めて壁に投げつけた。


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