天使が舞い降りた。


「…お久しぶりです」

「久しぶり。どうしたの?」


凛に会うのは流産してから初めてのこと。

変わらない笑顔を見せる凛に俺は少しだけホッとする。


「美紀ちゃんいます? 借りてたDVD返そうと思って」

「まだ帰ってないんだよ。良かったら部屋の中で待つ?」

「でも」

「何か話もあるんでしょ? 美紀に。中で待ってて」

「すみません」
 
俺は凛を部屋の中に招き入れた。


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