天使が舞い降りた。
いつからそこにいたのかは分からない。
だけど多分 今の出来事を全て見てしまったんだろう。
美紀は呆然とする俺の元へと、ゆっくりと歩いてきた。
そして俺は思いっきり頬を引っ叩かれた。
「…最低」
左頬がジンジンと痛む。
「潤くんの気持ちは薄々気づいてた。ううん、誰が見ても分かる。だけど…」
「…」
「だけど今の凛ちゃんにすることじゃないよ。それに…、それに私の立場はどうなるの!?」