天使が舞い降りた。
「いよいよか」
俺は携帯を閉じて小さく溜め息を付く。
「…ちょっと!!」
TV出演の為に楽屋にいた俺達の元へ山村さんがやって来た。
すごい剣幕のその様子に俺は苦笑する。
「どうしたん…」
「こっち来て」
山村さんは俺のシャツを引っ張り楽屋の端に連れて行く。
そして俺に1枚のコピー記事を見せた。
「何のよ? これは」
俊介と賢治に聞こえないように小さな声でそう言う山村さん。
他の2人が不思議そうに俺らを見ている。