天使が舞い降りた。
 
俺は自然と笑顔になって、少し離れた所にいる凛にVサインを送る。


「はい…!!」


俺の言葉に微笑んだ凛。

もう一度大きく手を振って、歩き始めた。
 
俺は上げたままの手を下げられないまま、どんどんと小さくなる凛の背中を見つめる。






「…よっしゃ。行くか!」

 
俺は振り切ったように凛に背を向ける。

そして彼女と反対側の方へ向かって、俺はゆっくりと歩き始めたー。














< 185 / 195 >

この作品をシェア

pagetop