天使が舞い降りた。
「潤くんって単純だから、どういうこと考えてるかすーぐ分かるの! 考えすぎだよ」
「…そう。そうだよな?」
「だよっ」
「ちょっと飲みすぎたかな」
俺はタバコの火を消し、美紀を通り越して自分の部屋へと向かう。
美紀が不思議そうに俺の後姿を見つめているのを感じながら。
俺、何だか変だ。
あの2人を心配しているというより、何だか嫉妬…。
そう、嫉妬のような感情を抱いてしまっている自分がいる。