天使が舞い降りた。

「うーん、まだ…」

「まだぁ? パパッとしてよ。決定権はリーダーにあるんだから!」

ボーカルの俊介が俺の肩を叩く。

「え~。選ぶのって難しいんだよ。俊は誰が良いと思うの?」

「俺はねー、この子!!」

俊介が指差したのはあの少女、凛の写真。


「賢治は?」

「俺はどーでもいいけど? まあ、その子が1番堂々としてたような?」

少し面倒くさそうに答える賢治。


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