天使が舞い降りた。
やっぱり裕子と上手くいってないのか?
「って言っても、事情があるんだよ」
「事情?」
「マスコミやファンの子が家の周りうろついててさ。家族でほのぼのできる環境じゃなくて」
「ふーん」
「あと裕子の父親が倒れて、色々と大変なんだよ。まあ、実家近いから俺もよく行くし」
「…そう」
「それよか潤は結婚しないのー?」
いきなり話を振られて慌てる俺。
「まだ そういう話はないけど…」
「もう夫婦みたいなもんじゃないの?」
少し離れた所でゲームをしている賢治がニヤニヤしながらそう言う。
「…まあ」