天使が舞い降りた。
衝撃的な俊介の言葉。
俺の胸はズキッと張り裂けそうなほどの音を立てる。
自分でも驚くくらいの衝撃を受けていた。
「あの子はまだ高校生なんだよ。それにお前には家族がいるだろ? そんなのは一時の迷い…」
俺は自分の気持ちと重ねるように、そう呟く。
「そうだったら救われたよ」
「…俊」
「気づかなきゃ良かった。気づいても、もう消さなきゃダメなんだよな? こんな想い」
「…」
「消すよ」
消せるなら、消したいだろ?
でもできないんだって、そんな俊介の声が聞こえた気がした。