天使が舞い降りた。
「お願いします! 私ファンなんですごい嬉しいですっ」
「そうなんだ、ありがとう」
あれ?
さっき感じたのは何だったのだろう?
こうやって間近に見ると、まだまだあどけなさが残る普通の女子高生。
確かに可愛いけど、まだまだ子どもじゃないか。
一瞬でもトキメいてしまった自分を、
少しだけ恥ずかしく思う。
「ちなみに凛ちゃんは誰ファンなの?」
マネージャーの山村さんが、ニヤニヤしながら凛に尋ねる。