天使が舞い降りた。
「そうなんです。私は友達と来てたんですけど、はぐれちゃって。困ってたら俊介さんが息子さんと…」
「そーなんだ。すっごい偶然だね!!」
ニコニコ顔の美紀。
俺はイマイチその言葉を信用できず、俊介を睨む。
「まあいいじゃん。2人はデート? …せっかくだから5人で見ない?」
「いいけど、お前目立つよ? 知らないぞ、パニクっても」
「大丈夫、大丈夫。もう暗くなり始めてるし」
「…」
成り行き任せで、5人横に並んで花火を見ることになってしまった。