天使が舞い降りた。
「えっ! 誰というよりもSKYさんの音楽が…」
少し困ったような凛の顔に、俺たちは思わずふき出した。
いかにも気を遣っている様子が可愛らしくて。
「いいよ、正直に。ま、多分こいつ! …俊だろうけど!」
俺は笑顔で俊介を指差した。
「あ、あの。まあ…」
図星だったらしい。
凛は顔を赤くして俯いてしまう。
「そうなの? ありがと~」
俊介がご満悦そうに凛の頭を軽く撫でる。
俊介のこんな態度はもう見慣れてるけど。
女子高生相手にも軽い俊介の様子に、俺は苦笑する。