君色


そのとき
「足から血出てる。」
男の人が言った。

ホントーだ。
「立てるからこんくらい大丈夫!」

「乗って。」
そう言って男の人が
あたしの前でしゃがんだ。

「えっ?!」
「いや、だから早く乗ってよ。」

で…でも…。
「あたし重いよ?」
「平気だよ!早く!」

あたしは仕方なく背中に乗った。
男の人はあり得ないほど早い
スピードで走った。

気がついたら保健室まで来ていた。
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