不器用な彼と素直じゃない彼女
「松下くん…」
「ん?」
「今の誰にも言わないでね。」
「…失恋したって?」
「!ちょっ…なんて
デリカシーのないことをっ…」
「あははっうそうそ。
言わないよ。」
そう言うと
ほっとした表情を見せた。

「ありがと。
じゃ、あたし
学祭の仕事あるから行くね。
また明日!」
やっぱり酒井さんは笑顔が似合う。
そう思いながら
彼女が見えなくなるまで
後ろ姿を見ていた。
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