不器用な彼と素直じゃない彼女
「まあ俺も
おんなじような状態だから
元気出せよ」

そういう俺も
特別仲の良い友達とは
全員クラスが離れて
悲惨な結果であった。

「あー…そっか。
そうだよね、
松下くんいるし良かった!」

にか、って
無邪気に笑うその顔は
久しぶりに見た笑顔だった。


どうやら
お互い寂しい者同士
意気投合、って感じらしい。

「今日暇?」
そう言ったのは
酒井さんだった。

「えっ?」

「残念会、しよ!」

「ん、わかった。(笑」

酒井さんには悪いけど
酒井さんが
友達とクラスが離れて
ラッキーだと思った。
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