夜の公園で君に会う
逃げなきゃ!!

あの人だけのときはまだいい

打たれて、蹴られて、罵られて終わりだから

だけどあいつが帰ってきたらそうはいかない

前に帰ってきた時は本当に殺されるかと思った

「なんでもう帰ってくんのさ

まだ先じゃなかった?」

「知らない。でも、早く家出してきなよ」

「そうさせてもらう」

大慌てで必要なものだけ入っている鞄を手に取り(こういうときに備えて常に準備している)

裏口から外に出る

「修哉!!気をつけなさい」

「わかってる。あいつが行ったら連絡するよ」

「お願いね」

小さく小さく別れを告げて大急ぎで家を出る

行き先は公園だ

あまり管理のよろしくないロッジがいたる所にあってとりあえず雨風は防げる

唯一の危険は警察に見つからないかという事だ

幸いな事に今迄は大丈夫だったけど、毎回毎回見つかりそうになる事が多々あった

それでも家にいるよりマシだけれど

あいつは夜しか家にいないから、夜になったら公園に行けばいい

明日からのことを考えながら、公園に向かう

まさかそこで、彼らに出会うなんて思いもしなかったけど
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