そばにいて
「で、高山さんに近藤さん。この女は一体何者なんだよ?」
土方さんが私をちらっと見てから言った。
「私の娘よ。」
「ふーん、あんたの娘か………
って、はぁあぁああぁあぁぁっ?!」
「へー、玲奈さんって娘さんいたんですねー!」
土方さんと沖田さんはそれぞれ違うリアクションをした。
「ちょっと待て!
まさか、そいつもアンタと同じとこから来たのか!?」
驚きを隠しきれずに、土方さんは言った。
「えぇ、そうよ。
このこも貴方たちのもとに住まわせてね、副長さん♪」
「………………………。」
ありゃりゃ。
土方さん、開いた口がしまんなくなってるよ。
鬼もこんな顔をするんだね〜。
優奈がポケーと考えていると
急に土方がキッとこっちを見て言った。
「わかった、高山さんの娘っつーなら仕方がねぇ。
ただし、屯所にはお前と同じくらいの男はいるが、女はいねぇぞ。
ま、せいぜい気をつけな。」
え? え? え?
それってどうゆう意味でしょうか、土方さん??
「大丈夫よ。
優奈に手をだすのは私が許しませんから。」
お母さぁ〜ん、頼もしすぎます!!
「じゃあ、決まりだな!!
優奈ちゃんには、女中として働いてもらう。
重労働ではあるが、頑張ってくれ!!」
「はいッ!!」
近藤さんの言葉に元気に返事をし、優奈は母達について行った。