そばにいて





部屋に戻り私は
ぐるぐるまわりながらさっきの美青年を待っていた








が、いっこうに来る気配がない。






軽く1時間くらいはたってるよね………。





ただでさえヒマなのに
部屋から出るなと言われているため、更にやることがない。






「うーん……。
ちょっとくらいなら外に出てもいいよ…ね?」




私はそうつぶやくと、部屋から出た。





周りに人がいないのを確認し、音を立てないように歩く。




しばらくすると庭が見えてきた。




「うっわ、デカイうえにすっごい綺麗!!」





私は思わずそう叫び
庭のなかに足を踏み入れた。





しばらく庭の中で
はしゃいでいたが、
人の話し声が聞こえてきたので
慌ててそこら辺の草の影に隠れた。




「………!……っ…」


「…っ……――……」




そういや、部屋を出てからだいぶ時間たってるよね……
そろそろ戻らないとヤバい……っ!





話し声が聞こえなくなると
私は急いで庭から出た







その時



「おい! そこのお前!!」






「!!」




振り向くと、一人の男がいた。









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