そばにいて
「遅いっ!!!!」
「「「すいませんでしたっ!!!!」」」
結局、間に合わなくて先輩のお説教をくらうはめになった。
「まったく……。
やる気あんのか、お前ら!?」
「「「あります!!!」」」
「なら、さっさと着替えてこい!!」
「「「はい!!」」」
大会がもうすぐあるために、先輩も少しの説教ですましてくれた。
急いで私達は更衣室に行って着替えた。
「優奈、早く!!」
美羽が私をせかす。
「ごめん!
先に行ってて!!」
美羽は着替えが早いから、いくら頑張って早く着替えても、負けてしまう。
私は防具はつけずに、竹刀だけを持って更衣室から出ようとした。
その時―――
“優奈”
私を呼ぶ声がした。
「えっ………?」
その瞬間、桜の花びらが私の体を包み込む。
(な…に………?なんか、眠い……。)
そのまま、私は意識を失った。