見えない翼を広げて
襲いかかる影。「嫌!」…我に返る。嫌な汗が背中を流れる。恐い…
何か分からないけど、恐い。コス子が?そうコス子の目が恐い。睨んだり凄んだりしている訳ではなく、静かに見つめてくる目に、言い様のない恐怖を感じる。紫の目は、あたしの中を探るレントゲンのようだ。そして、隠してある傷を探る。
「私が恐いのか?ナツキが聞くから、ちゃんと答えたのに。」顔は笑っていないが言葉がクスッと笑ったように感じた。「ナツキ…あたし、名前言ったっけ?」
「会った最初に。聞こえた。私にはそういう能力(ちから)が在るからな。波長の合う人間なら思う事を覗ける。」
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