続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
「なに笑ってんだよ」
「ううん。ちゃんと善雅くんだなって」
急に笑い出したわたしを訝る善雅くんに、捕まれていた指先で指環を弾いてみる。
そこある証に善雅くんはちょっと照れ臭そうにわざと溜め息をついてみせた。
「……それより気分は?」
「眠ったから楽になったよ」
「じゃあ熱は……」
こう言って善雅くんがすっかり温くなった冷却シートを剥がして、
「わっ……」
「動くなって」
ゆっくりと自分のおでこをわたしのおでこに重ねる。
吐息が掛かるくらい近い距離で善雅くんがじっとまぶたを閉じていた。
なんでだろう……。
心臓がすっごくドキドキしてる。
キスだって何度もしてるし、顔が近付くのは初めてじゃないのに……。
「なぁ……笑うなよ?」
「へっ?」
「俺さ……これ、してみたかったんだよ。彼女出来たら」
言い淀んだようにポツリと呟いた後、片目だけをそっと開いた善雅くんがわたしの反応を恐る恐る確かめてる。