続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
「少しずつで良いからもっと俺を好きになれ。そしたら絶対おまえのこと貰うから。いいな?」
言い切った口調は俺様だけど、それもホントは照れ隠しだもんね。
わかってるよ……善雅くんの気持ち。
わたしだって、善雅くんにならって思ってるからね。
「うん。今でも大好きだよ」
「だから……それが誘ってるって言ってんだよ! もう良いから寝ろっ」
渋い顔をした善雅くんがこう言って、自分の髪をグシャグシャと掻いている。
これも照れ隠し……かな。
完全にわたしに背中を向けちゃってる。
仕方ないから大人しく寝よう。
これ以上心配かけちゃいけないし。
「善雅くん」
「なんだよ」
「来てくれてありがとう」
最後に伝えてまぶたを閉じたら、そこに柔らかいキスが降りてきて……。
「……俺だって好きに決まってんだからな」
おまじないみたいに囁いた声がわたしを眠りへと誘ってくれる。
ぎゅっと握り締めた手にはお揃いの指環の感触。
わたしたちずっと一緒だからね。
この指環がここにある限り……。
終