続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
「善雅は好きじゃないけどさ」
「うん」
「相沢さんは好きだよ、俺」
もちろん恋愛感情って意味。
善雅は友情として……まぁ、好きってことにしといてやろう。
「…………」
「…………」
食べかけの弁当を挟んで告白し合ったまま、お互いに黙り込んでしまう。
やっぱりこのシチュエーションはさすがにムードが無かったか……。
「紘也」
「えっ」
「呼んでも良い?」
沈黙を破るにはあまりに唐突で。
でも、こう……胸がふわっとするような甘酸っぱい感触。
「じゃあ……せ、芹華」
「ふふっ。どもってるわよ」
緊張したのか喉の奥がキュッとすぼんでどもってしまう。
目の前で笑ってる相沢さんは、それでもどこか嬉しそうで。
「そりゃ、初めてだし」
「そう? わたしイメトレしてたけど」
「イメトレっ?」
「嘘。……でも、そう呼べたら良いなって思ってたから」
こう言ってにこっと笑い掛ける顔が可愛く見える。
なんだ。
俺、自分で思ってたよりずっと好きなんだ。